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熱残留応力

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熱残留応力

英語名 thermal residual stress
読み方 ねつざんりゅうおうりょく
解説 材料が加熱・冷却などの熱変化を経た後に、内部に残る応力(力の状態)を「熱残留応力」と呼ぶ。CFRPは、炭素繊維と樹脂マトリックス(通常は熱硬化性樹脂)という、熱膨張係数が大きく異なる材料から構成される複合材料である。そのため、製造過程における高温での成形・硬化と、その後の室温までの冷却に伴い、繊維と樹脂の収縮差が材料内部に熱残留応力を発生させる。 熱残留応力は、機械的特性の低下、材料の強度や剛性の低下、クラックや剥離の原因となるほか、寸法安定性の問題(変形や歪み)、疲労寿命の短縮などのトラブルを引き起こす場合がある。