アドテックエンジニアリングは多種多様な要素技術を複合させ、より付加価値の高い装置を世に生み出しています
当社は産業用自動化装置の開発・製造で培った豊富なノウハウと多種多様な要素技術とを融合させることで、従来の枠を超えた新しい価値を創出しています。最前線の露光装置分野での知見を基盤に展開する、多様な波長の光を駆使した光技術。さらに、高精度な位置合わせを可能にするアライメント技術や、装置のクリーン化に寄与する解析技術等、多岐にわたる技術を活用し、高品質かつ高信頼性の製品をお届けします。当社の技術は常に進化し、高い構想力をもってそれらを複合化させることで、お客様の期待を超えるソリューションを提供します。
技術一覧
技術の一端をご紹介します。
光技術
UVランプ、キセノンランプ、ハロゲン、レーザーダイオード、LED・・・
さまざまな光源と機構を組み合わせ、光をコントロールする技術で最先端エレクトロニクス分野を支えています。「描く」「固める」「検査する」など多様な光を操ることで、お客様の製造現場に最適なソリューション提供を可能にします。
光で「描く」
スマートフォンやゲーム機、パソコンや家電、自動車など、今ではさまざまなモノに搭載されているプリント基板や半導体。その製造プロセスの中で、最も重要といわれているのが微細な電子回路のパターンをつくる露光技術です。光源からミラー機構に入る光をソフトウェア解析し高速演算する事で、光をコントロールしています。光の扱いに長けた当社だからできる高精細かつ高速露光で高い生産性を実現しています。
光で「固める」「接着する」
紫外線をあてると瞬時に固まる性質を持つ「紫外線硬化樹脂」を利用し、光学部品や医療部品などの精密部品を接着。紫外線が持つ化学エネルギーによって分子レベルで物質を変化させ、モノとモノをくっつける技術です。
光で「検査する」
光を当て、反射や投影をすることでレンズやガラスなどの傷や欠陥を見えやすくします。
検査対象のワークに対し最適な光源の選定により、欠陥や不良を見つけやすくします。また、目視の検査の場合、特定の光を制御する事で検査する人の目を保護することもできます。
光で「評価する」
ソーラーシミュレータによる太陽光に限りなく近い光を再現する技術で、太陽電池の評価や、化粧品などのSPF・PAの評価やUVインデックス(UV指数)の算出、建材や塗料などの耐光特性など、様々な用途での評価に使われています。
アライメント技術
カメラ・照明・画像処理システムを組合せ、ワークの位置合わせをする位置補正機能のことをアライメントといいます。プリント基板や半導体の世界では露光を行う際に基盤とテーブルの位置関係にズレが生じると、不良につながる恐れがあります。そのため、メカ制御によりテーブル自体を目標位置に合うように移動・調整することでハイレベルな位置決めを実現しています。
この位置決めの技術は露光装置だけでなく、工場の自動化(FA:ファクトリーオートメーション)を実現する際にも幅広く応用されています。
部品・製品の組み立て装置、搬送や精密機械への投入、高精度な貼り合わせ、太陽電池や半導体検査工程で使用されるプローブテスト時の位置合わせ、ラベルやバーコードのズレ測定、ICチップの方向判別、食品容器のフタのズレ検査、工作機械の位置制御など、生産プロセスの品質を向上するために必要不可欠な技術です。当社のアライメント技術は製品品質や生産性の向上に寄与します。あらゆる装置の自動化を実現するために応用することができる技術です。
解析技術
装置解析技術はモノづくりにおいて重要な役割を果たしています。
半導体やプリント基板の製造では製造作業中に製品に付着する微粒子が品質に大きく影響するため装置内をクリーンに保つべく、HEPAフィルターを組み合わせたダウンフロー構造により発塵を抑える構造になっています。これを専用ソフトによる流体解析することで、気体や液体の流れの状況(流速や圧力、温度などの変化)を数値的に計算し、可視化することが出来ます。
この解析技術は露光装置だけでなく、液晶パネル製造装置、電子部品用検査装置、医療用設備、真空機器など、多種多様な装置に欠くことのできない技術です。
また、精密加工部品においても製品設計の過程において製品が使用環境に耐えられるか検証するため、事前に構造解析 (強度解析)を実施し、開発した製品が市場投入された後、使用環境や予期せぬ事態で破壊に至り、使用者を危険にさらさないようにするための検証を行っています。
これらの一つ一つの技術的工夫と解析プロセスの積み重ねが、装置や製品の品質の安定に大きく寄与しています。